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雑学大全地理 > 場所

銚子
【東京雑学研究会編】

§一見お酒とは関係なさそうな銚子の語源とは?

銚子の「銚」は、もともと「鍋」を指す。湯をわかしたり、酒を温めたりするためにもちいたようだ。平安時代の漢和辞書というべき『和名抄』では「銚子」のことを「さしなべ」と呼んでいる。「さしなべ」は鍋にそそぎ口をつけたもので、やがてこれが弦をつけた「提子」と、長柄をつけた「銚子」とに分かれる。つまり、銚子とは、長い柄がついた「つぎ口」のある鉄製の酒器のことなのだ。「さしなべ」は直火で燗をしたが、酒の味や香りが悪くなるので、焼き物の徳利が普及したのである
江戸時代になると「提子」からの変化と見られる燗鍋が出現する。この燗鍋は直接火にかけて酒を温めるのが主要な用途であった。そして銚子は主に冷酒用になり、火にかけて使うものではなくなった。
このような雑学を酒の肴にしながら、飲むのもまた一興である




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全」
JLogosID : 12670621

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編集:東京雑学研究会
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発売日:2004年8月
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