MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全そーだったんだ! > ○○との違い

丈夫
【東京雑学研究会編】

§「丈夫」と「大丈夫」で意味が全く違うのはなぜ?

「丈夫」というと身体が健康で活発なことや、物などが壊れにくいことを意味する。けれども、この「丈夫」に「大」がついて「大丈夫」になると、しっかりしていて堅固なことや、心配のないことの意味になる。
「大」がつくとつかないとで意味が違ってしまうのはなぜなのだろう
もともと「丈夫」という言葉が使われ始めたのは、古代中国の周の時代。当時、成人男子の身長は一丈(周尺で約一八〇センチメートル)あった。このことから、一人前の成人男子のことを「丈夫」といった。
その丈夫に、「すぐれたもの」の意味の「大」をつけ、心身ともに立派な男性を誉めて「大丈夫」といった。つまり、そもそもは極めて丈夫な男性、非常にしっかりして堅固な様子の男性のことをさしていた。
それが変化して日本では「大丈夫」は危なげがなく、心配の必要のないことをいうようになっていったのだ。
明治時代の辞書では「大丈夫」に対して「だいじょうふ」と「だいじょうぶ」の二つの読み方が示されていた。
「だいじょうふ」の方は本来の意味、心身ともに健康で立派な男性のことや堅固な様子のことをいい、「だいじょうぶ」の方は副詞や形容動詞として大丈夫、忘れはしない」「彼にまかせておけば大丈夫だ」といったように「間違いなく」「確かに」「心配の必要がない」といった意味に使われていた。
明治以降、「だいじょうふ」は徐々に使われなくなっていき、「だいじょうぶ」の方が「危なげのない様子」「間違いのないこと」の意味で残されてきたのだ。




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全」
JLogosID : 12670467

この辞典の個別アプリ

雑学大全
「働きバチは1日6時間しか働かない」など、知的好奇心をそそる雑学の集大成。全1000項目を収録したアプリ。

【辞典内Top3】 握手  恐竜の交尾?  着物  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全2 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:26x19x4cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487799473

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト