小便小僧
【東京雑学研究会編】
§実は勇気ある小僧だった!?
最近では、テレビのCMでもよく登場する小便小僧。この像が誕生したのは、ベルギーのブリュッセルである。ここのグラン・プラス広場に建てられたのが最初で、ベルギーの彫刻家であるデュケノアが製作した。
この小便小僧のモデルは誰かということについては三つの説がある。
一つはベルギーの王がモデルという説。一二世紀半ば、フランスがベルギーに攻め入ってきたときに、それを退散させたのは幼少のブラバント公だった。それもおしっこをひっかけたというのである。
二つめは、ベルギーの少年がモデルという説。ある富裕な資産家の息子が行方不明になって両親を心配させたが、発見されたときには本人はそんな事態にもかかわらず、立ちションベン中だったという。親も思わずホッとしたのだろう。その姿を記念に銅像にして、市に寄贈したというのだ。
三つめは勇敢な少年がモデルという話。スペイン軍に攻撃されて、ベルギーが戦火に包まれたときに、導火線におしっこをかけて、それを消し止めたという、その勇気にちなんだという。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670468 |