時差ぼけ
【東京雑学研究会編】
§時差ぼけを治すにはどうすればよいか?
海外での仕事が格段に多くなった今日、日本を出たり入ったりする人の何と増えたことか。ビジネスマンに限らず、一般の観光客も増えた。連休を利用して「ちょっと、ヨーロッパまで」なんて旅が、日常茶飯事になったのだ。
海外旅行が手軽になったのはけっこうなことだが、帰国後すぐに仕事に戻る人にとって大敵なのが、「時差ぼけ」という症状。英語では、「ジェットラグ・シンドローム」という。自分の乗ったジェット機の向かう方向に、常に太陽が出ているというコースをとったときは、最悪のコンディションになるかもしれない。ジェット機の便利さが生んだ現代病というところか。
時差ぼけは、不快なだけではない。正常な判断力が働かなかったり、ほかの病気を併発したりする危険もあるというから、軽視してはいけないようだ。
そうならないための、また、そうなっても早く治す方法が考えられている。現地に到着する時刻やその日の生活時間を前もってよく知り、自分の体内時計のリズムをそれに合わせるようにすればよい。
例えば、夜間に到着するなら、現地ですぐに睡眠に入れるよう、機内ではできるだけ眠らないようにする。現地到着が朝であれば、機内の時間帯を夜と思って、よく眠るように努める。
「ワールドタイム・ウォッチ」なる腕時計が売り出されているようだが、このような「海外旅行グッズ」も利用して、心と身体を早く現地時間に合わせてしまうこと。これが時差ぼけを防ぐ決め手といえる。
そして、目的地に着いたら、なるべく太陽に当たること。人間の体内時計は、光周性と関係が深いので、現地の太陽によって自然に調整することが大切である。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670415 |