コンセント
【東京雑学研究会編】
§コンセントの穴は、なぜ二つあるのか?
壁にあるコンセントの穴を見てみると、その穴が二つあることがわかる。しかも、それは一方が長めになっている。これは一体どうしてなのだろうか。
電気は常に流れているものである。流れているということが、この二つのプラグの謎を解くカギである。
このプラグの穴の一つは電気が出てくるところで、もう一つは電気が帰っていくところだ。長い穴が帰っていく方である。
発電所生まれの電気は電線を通って家庭のコンセントにまで届く。コンセントにプラグを差し込むと、電気が流れ、光になったり、テレビ画像になったりするのである。電気はそれの仕事を終え、一方の穴から帰っていく。穴は入口と帰り口のようなものである。
長めの方は帰り口だが、アースと呼ばれ、一般家庭に間違って高圧電流が流れてしまったときに、それをちゃんと大地に逃す働きをしている。これは、洗濯機などについている、漏電予防としてのアースとは違うのでお間違えなく。
コンセントの働きが違うのだから、当然コードの側にも違いがある。特に、AV機器には白い線が印刷されているが、その側がアース側なのだ。白い線がない場合は、文字が印刷されている方をアースという。
正しく接続すると、電気的なノイズをこの線を通じて逃すことができる。音に透明感が出たり、立体感が出るようになるのだ。また、映像機器の場合には画像アップが、PCの場合は通信速度が向上したりすることもある。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670360 |