MENU
    全辞書一括検索 by JLogos

雑学大全自然 > 宇宙

宇宙①
【東京雑学研究会編】

§宇宙にいくと理想の体型になれる?

宇宙にいくと身長が伸びて、体重が減る。宇宙飛行士が宇宙に行くと平均三センチほど身長が伸びるという。なかには七センチも伸びたという例もあるそうだ日本人の宇宙飛行士向井千秋さんは一五八センチだった身長が一六二センチまで伸びた。
これは背骨を構成している椎骨と椎骨の間隔が伸びるためと考えられている。
背骨はたくさんの椎骨がつながってできており、椎骨と椎骨の間には椎間板と呼ばれる軟骨がある。椎間板は地球上では重力のため圧迫されて縮んでいるが、無重力宇宙空間では重力の影響を受けることがなくなるため伸びるのである
椎骨と椎骨の間が伸びるため、宇宙では背中の痛みをうったえる宇宙飛行士も少なくない。向井千秋さんも飛行の初日には痛みを感じていたという。
さて宇宙で体重が減る理由についてははっきりわかっていない。
無重力状態では、重力があるときに比べてビタミンミネラルの消耗が激しいので、地上にいるときより多くのカロリーを摂取するようにしている。それでも、宇宙から帰ってくるとやせている人が多いのだ。
はじめての宇宙飛行士が宇宙に行く前は、無重力状態で食べ物が胃まで運ばれないのではないか、と懸念する学者もいたが、実際は液体も固体も、口に入れて飲み込めば食道などの筋肉の動きによって胃まで運ばれた。
ただし、食後の感じは地上とずいぶん違って、胃に食べ物が入ったとき、すぐにお腹がいっぱいになった気分になるそうだ。これは胃の中全体に食べ物散らばるので、すぐに満腹感が得られるためと考えられている。
いずれにしても、十分なカロリーを取っているにもかかわらずやせて帰ってくる宇宙飛行士が多いことから「宇宙では栄養の吸収が悪いのではないか」との仮説もある。
このように宇宙に行くとスラリとした体型になれるのだが、残念なことに体重にしても身長にしても地上にもどってくるとじきに元に戻ってしまう。




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全」
JLogosID : 12670084

この辞典の個別アプリ

雑学大全
「働きバチは1日6時間しか働かない」など、知的好奇心をそそる雑学の集大成。全1000項目を収録したアプリ。

【辞典内Top3】 握手  男女マーク  裁きの豆  
【関連コンテンツ】

関連辞書

雑学大全2 暦の雑学事典 日本史の雑学事典 道と路がわかる事典 

関連書籍

 東京書籍「雑学大全」

出版社:東京書籍[link]
編集:東京雑学研究会
価格:2,160
収録数:1000
サイズ:26x19x4cm(B5判)
発売日:2004年8月
ISBN:978-4487799473

JLogosPREMIUM(100冊100万円分以上の辞書・辞典使い放題/広告表示無し)は各キャリア公式サイトから

             × 閉じる

収録辞書全リスト