【雑学大全】生物の不思議 > 昆虫
アメンボ②
【東京雑学研究会編】

§中足と後ろ足から多くの情報を得る虫
アメンボの中足と後ろ足の節間膜には、振動センサーの機能があって、水面の膜から、さまざまな情報を得ている。
エサとなる小さな昆虫が水面に近づいたり、落ちたりすると、その微細な振動によって起こるさざ波をキャッチし、捕らえることができる。また、自ら振動を起こして異性を探しては交尾したり、危険を知らせるなど、仲間との情報伝達も行っている。
これほど水面生活に適したアメンボだが、人間の出す洗剤や石鹸などが混じった水が命取りになる。このような水は、表面張力が小さいので、アメンボは体を支えることができない。洗剤の混じった水の上では、アメンボといえどもだんだん沈んで、ついには溺れてしまうのである。
![]() | 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670029 |