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インヴォルティーノ

バリエーション豊富な、肉や野菜の巻き物料理

involto（インヴォルト）は「包んだ」「巻いた」の意で、インヴォルティーノは巻き物料理といったところ。中に何を巻き込むかには制約がなく、肉でも魚でも野菜でも、組み合わせは無数にある。巻いたものを煮るか焼くか、調理法もさまざま。ロールキャベツInvoltini di cavolo（インヴォルティーニディカーボロ）などがわかりやすいが、肉で野菜やハム、チーズなどを巻いて煮込む料理もよく作られる。豚や牛の薄切り肉はもちろん、鶏肉を切り広げて使うことも多い。

写真は日向鶏に生ハムとホワイトアスパラガスを巻き込んで蒸し煮に。あっさりしながら鶏の風味をよく引き出し、トマトソースがアクセントになっている。郷土色も豊かで、プーリア地方ではブラチョーレBracioleという肉巻きのトマト煮込みが名物。シチリアではメカジキなど魚もよく使われる。

東京書籍 (著:岸 朝子) 「イタリアン手帳」 JLogosID : 8541089