母の日
【ははのひ】
母親に感謝の気持ちを表す日。5月の第2日曜日とのみ定められているため、日にちは毎年異なる。2014年は5月11日、2013年は5月12日、2012年は5月13日だった。以前はカーネーションの花を贈るのが主流だったが、母親への感謝を“何らかの”形で表すことが肝要であり、ギフトやプレゼントの品に何を選ぶかは、好みに合わせて非常に多様化している。もらう側の母親も、家族から感謝の“気持ちを”表してくれることを期待しており、実際、カーネーションを抜いて、欲しいものの1位が「メッセージカード」だったという調査結果もある(リクルートホールディングス、2014年)。カーネーションが母の日の象徴となったのは、母の日の提案者であるアメリカ人女性、アンナ・ジャービス氏が亡母の祭壇に白いカーネーションを飾ったことがきっかけとなっている。ジャービス氏の母、アン・ジャービスはカーネーションが好きだったという。このことから、亡くなった母には白いカーネーションを、健在の母には赤いカーネーションを贈る風習が生まれたといわれている。ちなみに白いカーネーションの花言葉は「尊敬」。赤いカーネーションの花言葉は「真実の愛」である。なお今年は、千葉県産の七色の花をつける変わり種「レインボーカーネーション」が人気である。こんにちの母の日は、アンナ・ジャービス氏とその友達が提案して「母の日」がアメリカの祝日となった(1914年)ことにちなんでいる。しかし、起源については諸説あり、古代ローマ時代の神々の母・リーアに感謝する春祭りを起源とするものや、17世紀のイギリスで復活祭(イースター)の前の日曜日を「マザーズ・サンデー」とし、母親と過ごすために出稼ぎ労働者を里帰りさせていたことに由来するとする説などがある。日本では1931年に母の日がスタートしたが、当時は昭和天皇の皇后である香淳皇后の誕生日である3月6日が母の日とされていた。アメリカに倣って5月の第2日曜日に移動したのは1949(昭和24)年頃からである。
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425581 |