FA宣言
【えふえーせんげん】
free agent declaration
移籍の自由を与えるための制度
プロ野球において、選手がその所属している球団から離れて、他の球団に移籍したいという意思表示をすること。フリーエージェント宣言。1993年に導入された。
原則として、一軍に登録された日数が150日以上となる年が9シーズンに達すると、FA宣言の資格が与えられる。日本シリーズが終わってから7日間以内に所属球団に対してFA宣言すれば、他の球団と契約交渉ができるようになる。
FA宣言による選手を獲得した球団は、移籍元の球団に対する補償として、その選手の年俸分の金額を支払わなければならない。さらに、移籍元の球団が希望する選手を譲るか、選手の年俸の50%にあたる金額を上積みする。
ドラフト会議を経て入団する多くの選手は、必ずしも自分の希望する球団に所属できるとは限らない。FA宣言の権利は、チーム内で一定水準以上の貢献を果たした選手に移籍の自由を認めるものだ。
いったんFA宣言しても、もとの球団に残留することもできる。このとき、FA制度を利用して球団から有利な雇用条件を引き出す手段となることも多い。
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425189 |