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道と路がわかる事典7章 乗り物についての豆知識 >

駐車場
【ちゅうしゃじょう】

駐車場の立体化、地下駐車場はいつできた?

車の少なかった時代は、車を路上に駐車してもさほど問題にはならなかった。しかし、車が普及するにつれて路上駐車が増加し、それが原因で交通事故が多発。交通渋滞の原因にもなっている。違法駐車が消防車の通行を妨げ、災害をより大きくしたという事例もあり、大きな社会問題にさえなっている。
わが国では一九五七(昭和三二)年に駐車場法が制定され、昭和三七年には車の保管場所の確保等に関する法律もできた。この法律で、車を所有する者は、車の保管場所を確保することが義務づけられた。車の保管場所を確保できない者は、車の所有が認められなくなったのである。これによって、住宅地での路上駐車はある程度抑制できたが、市街地における駐車場問題はまだ深刻である
都心では駐車場の絶対数が不足している。商業、業務地区内では、一定規準以上の建造物を新築あるいは増築する場合、駐車場の設置が義務づけられているとはいえ、まだまだ都心部での駐車場問題が解決するには至っていない。ビルが高層化していくように、駐車場もまた立体化しつつある。都心部では駐車場ビルが建ち、ビルの地下や道路の下にも駐車場が増加しつつある。
ところで、地下駐車場はいつ頃からあるものだろうか。日本で最初の地下駐車場は、昭和三五年、モータリゼーションが始まろうかとしている頃に誕生した。東京駅前の丸ビルと新丸ビルの間に、地下駐車場が建設されたのだ。収容台数は五百台あまり。この駐車場が、わが国における最初の地下駐車場だといわれている。地下駐車場は大都市から地方都市へも波及している。限られた都市空間を有効活用するためにも、地下駐車場はこれからも増え続けていくことだろう




日本実業出版社 (著:浅井 建爾)
「道と路がわかる事典」
JLogosID : 5060144


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出版社:日本実業出版社[link]
編集:浅井 建爾
価格:1,620
収録数:255
サイズ:18.6x13.4x2cm(-)
発売日:2001年11月
ISBN:978-4534033154

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