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道と路がわかる事典2章 国道・高速道路の雑学 >

高速道路の形状
【こうそくどうろのけいじょう】

地形のせいではない。高速道路が直線でないわけ

わが国の地形は複雑で、山があったり川があったり、住宅地があったりして、最短距離で道路を建設することが難しいだから高速道路にも直線区間が少ないだろうか。実はそうではないのである
日本の土木技術は世界最高の水準にある。そこに山が立ちはだかろうと、谷や川があろうと、一〇キロや二〇キロ程度の区間なら、直線の高速道路を建設することは、それほど困難なことではないのだ。だったら、なぜ高速道路には直線区間がほとんどないのか。
高速道路は立体交差になっているため、信号で止まることはない。人や自転車が突然飛び出してくる恐れもない。一般道路のように余計な神経を使う必要がないのだ。だから、つい気が緩みがちになる。しかも、道路の両側が防音壁であったり、土手であったり、一般道路より高いところを走っていたりする。景色の変化が乏しいために集中力を欠き、眠気をもよおした経験を持つドライバーは多いはずである北海道直線道路を走ったことのある人なら、直線道路ドライバーにとっていかに危険であるかがわかるだろう果てしもなく続く平原、田園地帯、走っても走っても風景が変化しない単調さ。筆者も北海道ドライブしたとき、直線道路で距離感覚やスピード感まで喪失しかねない状態に追い込まれたことがあった。
これがもし高速道路だったら、この症状はもっとひどくなっていたはずだ。高速道路カーブはそれを防ぐためのものだといっていい。道路を曲線にすることによって風景に変化をもたせ、集中力を持続させる。そのために、高速道路にはほとんど直線区間がない。この工法には、高速道路の先進地、ドイツを走っているアウトバーンの技術が導入されているという。




日本実業出版社 (著:浅井 建爾)
「道と路がわかる事典」
JLogosID : 5060037


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出版社:日本実業出版社[link]
編集:浅井 建爾
価格:1,620
収録数:255
サイズ:18.6x13.4x2cm(-)
発売日:2001年11月
ISBN:978-4534033154

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