【暦の雑学事典】5章 季語と年中行事の雑学 > 師走
大雪
【たいせつ】

二十四節気の一つ。一二月七~八日頃。二十四節気の名称は中国北部の気候に由来するもので、日本では北国の山間部で大雪が降るというような意味で解釈されている。
播州赤穂四十七士が、江戸本所松坂町の吉良上野介の屋敷に討ち入りしたのは、元禄一五年(一七〇三年)一二月一四日の夜から翌朝。歌舞伎や映画の『忠臣蔵』では、雪が降っていたことになっている。史実であったかどうか定かではないが、この日は新暦に換算すると一月三〇日なので、江戸で降雪があってもおかしくはない。兵庫県赤穂市の赤穂義士祭は一二月一四日に行なわれ、浅野内匠頭と四十七士の墓所である東京高輪・泉岳寺の義士祭は、四月一日から七日まで行なわれる。俳句では義士祭は春の季語である。
![]() | 日本実業出版社 (著:吉岡 安之) 「暦の雑学事典」 JLogosID : 5040192 |