【暦の雑学事典】5章 季語と年中行事の雑学 > 長月
重陽
【ちょうよう】

旧暦九月九日の節句。中国の陰陽五行説では、偶数は陰、奇数は陽とされた。九月九日は陽数の極である九が重なる日なので重陽といい、また重九ともいう。中国ではこの日は、香り高い菊酒を飲み、高いところに登って邪気をはらう風習があった。
日本では九は「苦」に通じると嫌われがちだが、九月九日を御九日、九月九日・一九日・二九日を三九日として祝う地方もある。
![]() | 日本実業出版社 (著:吉岡 安之) 「暦の雑学事典」 JLogosID : 5040163 |