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暦の雑学事典5章 季語と年中行事の雑学 > 葉月

八朔
【はっさく】

 旧暦八月一日(朔)を八朔という。ナツミカンに似た果物のハッサク(八朔柑)は、この頃から熟しはじめることによる命名だという。
 古くから旧暦八月一日には、豊作を祈願して田の実(稲の実)を祝う民間行事があり、「たのみの祝」「たのむの節句」と呼ばれた。互助的に金銭を融通する頼母子講の名も、田の実に由来するといわれる。
 武士の世の中になると、「たのむ」は「君臣相たのむ」に通じるとされ、君臣間で物を贈答する風習が生まれ、室町時代には儀式化した。徳川幕府においては、家康の江戸入城が八朔の日であったため、元日にも匹敵する重要な節日となった。




日本実業出版社 (著:吉岡 安之)
「暦の雑学事典」
JLogosID : 5040154


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出版社:日本実業出版社[link]
編集:吉岡 安之
価格:1,404
収録数:198
サイズ:18x13x1.8cm(-)
発売日:1999年12月
ISBN:978-4534030214

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