【暦の雑学事典】5章 季語と年中行事の雑学 > 文月
土用
【どよう】

土用は夏の季語だが、暦においては、季節ごとに土用が置かれる。
・春の土用/立夏の前一八日間
・夏の土用/立秋の前一八日間
・秋の土用/立冬の前一八日間
・冬の土用/立春の前一八日間
中国の陰陽五行説では、春夏秋冬に五行の木・火・金・水が配当された。しかし、それでは土が余るので、四季の終わりの一八日間を土にあてた。これが土用である。
一般には、夏の土用の初日を土用の入りという。暑いさかりなので、日本では昔から体力増強のため、土用にはウナギ、シジミ、ドジョウなど食べる習慣があった。土用の丑の日がウナギの日とされたのは江戸時代から。一説に発明家・平賀源内が、ウナギ屋に依頼されて宣伝したのが始まりという。
![]() | 日本実業出版社 (著:吉岡 安之) 「暦の雑学事典」 JLogosID : 5040152 |