【暦の雑学事典】5章 季語と年中行事の雑学 > 弥生
復活祭
【ふっかつさい】

グレゴリオ暦と復活祭の関係
イエスが十字架刑による死後三日目によみがえったことにちなむキリスト教の祝日で、英語でイースターという。春分後の最初の満月のあとの日曜日と定められているので、年によって日が変わる。ユリウス暦では春分は三月二五日だったが、四世紀のニカエア公会議で三月二一日とされた。しかし、四年に一度の閏年を置くだけのユリウス暦では、次第に春分が暦とずれ、復活祭が春分を基準に定めることができなくなった。一五八二年のグレゴリオ暦への改暦は、これを正すのが最大の目的であった。
欧米諸国の多くではイースターの日を含む数日が連休となり、イースター当日は卵(イースターエッグ)を贈る習慣がある。
![]() | 日本実業出版社 (著:吉岡 安之) 「暦の雑学事典」 JLogosID : 5040114 |