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暦の雑学事典3章 暦の進化史 >

ユダヤ暦
【ゆだやれき】

十九年七閏法の太陰太陽暦

安息日はバビロニア起源?
 「十九年七閏法(一九年間に七回の閏月を置く)」による伝統的な太陰太陽暦を守っているのはユダヤ暦(ヘブライ暦)である。西暦前一一世紀にイスラエル諸部族の結束によって建国されたイスラエル王国は、二代目のダビデ王の治世にエルサレムを首都とする大帝国が築かれ、ダビデの子ソロモン王はエルサレムにヤハヴェの神殿と豪華な宮殿を建設して栄華をきわめた。
 この時代のイスラエルはエジプトの影響を受けた太陽暦を使用していたといわれる。しかし、歴史上有名なバビロン捕囚によって、イスラエルがバビロニアの支配を受けたとき、ユダヤ暦に十九年七閏法のバビロニア暦が導入されることになったといわれる。
 太陽暦では年初に関心が向けられるが、太陰暦や太陰太陽暦では月の始まりが重要となる。新月が観測された瞬間が新たな月の始まりされるからだ。バビロニア暦では一、七、一五、二九日が禁忌日とされ、王の行動が厳しく規制されていた。このバビロニア暦における禁忌日を、ユダヤ教における安息日(シャバット)の起源とする説もある。
ユダヤ暦の新年は秋である
 シャバットは『旧約聖書』において、神は六日間の天地創造のあと、七日目に仕事を休んだという記述を根拠に説明されるのが通常であるユダヤ創生紀元は西暦前三七六一年)。しかし、ユダヤ民族の祖であるアブラハムはバビロニア出身ともいわれるので、シャバットをバビロニア起源とする説は荒唐無稽とはいえないのだ。
 今日のユダヤ暦はバビロニアの太陰太陽暦を基本として、何度かの改良が加えられたものである。一九年間に七回の閏月の置き方は決められていて、三、六、八、一一、一四、一七、一九年目にあてられるユダヤ暦における新年は、もともとは春分を含む三~四月だったが(春年正月)、二世紀以降、ティシュリの第一日となった(秋年正月)。ティシュリはグレゴリオ暦の九~一〇月頃にあたる。




日本実業出版社 (著:吉岡 安之)
「暦の雑学事典」
JLogosID : 5040053


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出版社:日本実業出版社[link]
編集:吉岡 安之
価格:1,404
収録数:198
サイズ:18x13x1.8cm(-)
発売日:1999年12月
ISBN:978-4534030214

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