【暦の雑学事典】5章 季語と年中行事の雑学 > 睦月
成人の日
【せいじんのひ】

昭和二三年(一九四八年)に定められた国民の祝日。従来は一月一五日だったが、二〇〇〇年より一月の第二月曜日となった。
昔は男子は元服、女子は髪上げをもって、一人前の人間になった証とした。『日本書紀』によれば、天武一一年(六八二年)四月に、「今より以後、男女ことごとく髪を結げよ」という詔勅が下された。中国の風習にならって髪を頭頂でまとめ、冠帽を着用することが義務づけられたのである。これを加冠という。加冠は一〇~一六歳頃に行なわれ、それより年少の子供は男女の別なく童と呼ばれた。乱れ髪も整えられないほど多忙なようすを大童というのは、頭頂でまとめた髪がほどけるさまをいう。
![]() | 日本実業出版社 (著:吉岡 安之) 「暦の雑学事典」 JLogosID : 5040095 |