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暦の雑学事典2章 暦の歴史エピソード >

世界暦
【せかいれき】

世界暦は理想的な暦か

◆一年一三か月案も提出された世界暦
 フランス革命暦が普及しなかったのは、表向きは革命的でも中身はグレゴリオ暦とほとんど変わらなかったからだ。改暦によるメリットはほとんどなく、混乱だけが生じるから自国民からもそっぽを向かれたのである。しかし、グレゴリオ暦不合理性を何とか是正しようという要望がなくなったわけではなく、フランス革命暦の廃止からまもなく世界暦運動が活発になり、第一次世界大戦後には国際連盟の議題として提出されるまでになった。世界暦としては、改革の程度が小さい順に、次のような三タイプが提案された。
①大小の月の並び方の修正/グレゴリオ暦の大小の月の並び方は不規則なので、三一日、三〇日、三〇日の日数を四回繰り返し、四季の日数をほぼ同じにし、曜日は現行のままとするという案。
②曜日を固定する案/①案と基本的に同じだが、日付と曜日を固定し、平年に一日、閏年に二日生ずる余分な日は無曜日とするという案。
③一年一三か月案/一年を一か月二八日(四週)の一三か月とし(二八×一三=三六四)、平年に一日、閏年に二日生ずる余分な日は、無曜日とするという案。
◆曜日は単調な日付に彩りを与える
 ①案は現行のグレゴリオ暦とほとんど変わらず改暦の意味がない。③案はフランスの哲学者コントの発案というが、一年が一三か月というのは歯切れが悪い。そこで、改暦のメリットがあるのは②案ということで、これが一般に世界暦と呼ばれるようになった。この暦は一八三七年にイタリアの僧マストロフィニが考案したといわれる。月初の曜日が三種類に固定されているので、三か月分のカレンダーがあれば永遠に使えるし、慣れればカレンダーさえいらなくなるかもしれない。
 一見、確かに合理的であるが、世界暦には致命的な欠陥がある。それは日付と曜日が固定することで、変化に乏しく生活がシャクシ定規なものになることだ。たとえば誕生日の曜日は毎年同じとなると何となくつまらない。年末に生まれると誕生日は一生、無曜日となってしまう。日付に彩りを与えているのは曜日である。合理性を追うだけでは理想的な暦とはならない




日本実業出版社 (著:吉岡 安之)
「暦の雑学事典」
JLogosID : 5040047


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出版社:日本実業出版社[link]
編集:吉岡 安之
価格:1,404
収録数:198
サイズ:18x13x1.8cm(-)
発売日:1999年12月
ISBN:978-4534030214

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