「食べる・飲む」に関する故事・成語・ことわざ
[朝腹(あさばら)の茶漬(ちゃづ)け]腹がすいている朝飯前に茶漬けを食べても、あまり腹のたしにならない。少しもこたえない、また、ごくたやすいことのたとえ。
[渇(かっ)しても盗泉(とうせん)の水(みず)を飲(の)まず]どんなに苦しく困ったときでも決して不正なことには手を出さない。「盗泉」は中国にあった泉の名。孔子はその名を嫌い、その水を飲まなかったという。出典は『淮南子(えなんじ)』。
[錦衣玉食(きんいぎょくしょく)]美しい衣服とりっぱな御馳走。また、ぜいたくな暮らしのこと。
[鯨飲馬食(げいいんばしょく)](⇒「酒(さけ)」230ページ)
[里腹三日(さとばらみっか)]実家に帰ると存分に食べるので、三日は空腹を感じないということ。
[酒CID(7770)飯袋(しゅのうはんたい)]酒ぶくろと飯ぶくろの意で、酒を飲み飯を食うばかりで、無為に暮らす人をののしる言葉。
[暖衣飽食(だんいほうしょく)]暖かな衣服をまとい、飽きるほどに食べること。何の不足もない暮らし。
[飲(の)む者(もの)は飲(の)んで通(とお)る]酒を飲むことは大きな浪費だが、酒飲みはそれでもなんとか食っていくものである。
[無芸大食(むげいたいしょく)]身についた技芸もなく、ただ食べる量だけが多い。また、そのような無能な人。
[夜食過(やしょくす)ぎての牡丹CID(7799)(ぼたもち)]夜の食事で満足した後にうまい牡丹CID(7799)をもらってもありがたくないことから、時機が過ぎてしまって値打ちが下がったり、ありがたみが薄らぐたとえ。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「日本語使いさばき辞典」 JLogosID : 4382124 |