愛しすぎるということがないのと同様祈りすぎるということはなおさらない
【名言名句】
愛しすぎるという
ことがないのと同様祈りすぎるということはなおさらない
【解説】
「人がその友のために自分の命を捨てること、これよりも大きな愛はない」(『新約聖書』)とは、イエスの言葉だが、これでも愛しすぎるということはない。
また、イエスが十字架にかけられる直前、苦しみもだえて、切に祈り、「その汗が血のしたたりのように地に落ちた」(『新約聖書』)というが、祈りの極限でも祈りすぎるということはないだろう。
【作者】ヴィクトル・ユゴー
【生没年】1802~85
【職業】フランスの作家
【出典】『レ・ミゼラブル』
【参考】ヴィクトル・ユゴーは、作家としてだけでなく、政治家としての顔ももっていた。多くの詩や小説で名声を得て仕事の面では恵まれたが、ナポレオン三世のクーデターに反抗して亡命生活を送ったり、兄が自殺したり、結婚したばかりの娘夫婦を事故で失ったりと私生活では不幸なことも多かった。『レ・ミゼラブル』は一片のパンを盗んで十九年服役した主人公ジャン・バルジャンの波乱の人生を軸に、十九世紀前半のフランスに生きた人々を活写した大河小説。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450584 |