日本の風土や、季節の美しさが必死で日本を護っている
【名言名句】
日本の風土や、季
節の美しさが必死で日本を護っている
【解説】
「日本人の心は壊れつつあるが」に続く言葉。「日本人の心」とは、この風土で長いあいだに培われてきた独特の美意識や価値観、ものの見方などをさすのだろう。
明治以降の欧米化や戦後の消費文明、昨今の急速なIT化の進展などによって、それが「壊れつつある」、という指摘を、安直な世相批判としてではなく、この時代に生きる日本人として真摯に受け止めたい。
さだは、同書で日本の四季折々の美しい風景を描いたあと、「この国の風土に恥ずかしくない心を取り戻そうじゃないか」ともいっている。
【作者】さだまさし
【生没年】1952~
【職業】歌手
【出典】『もう愛の唄なんて詠えない』
【参考】シンガーソングライターとして、多くのヒット曲を生み出してきたさだまさしだが、作家としても活躍している。『もう愛の唄なんて詠えない』は二〇〇七年発行のエッセイ。さだが、「いま、世の中に言っておかねばならないこと」として社会に問いかける五十二の小節を集めたもの。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450355 |