どんなに教養があって立派な人でも心に傷がない人には魅力がない他人の痛みというものがわからないから
【名言名句】
どんなに教養があ
って立派な人でも心に傷がない人には魅力がない他人の痛みというものがわからないから
【解説】
「心に傷が」あるとは、貧困や挫折の体験、あるいは自分の愚かしさによって他者をはなはだしく傷つけた体験なども含まれるかもしれない。そのような過酷な事態をくぐり抜けてきた人の心は多くの襞をもち、陰影に富む。流した涙の多さが人格を鍛え、豊かな包容力を身につけさせるのだ。
「幸せなときには、真の友を見分けることはできない。不幸せになってはじめて、だれが本当の友だちだったかが、はっきりするわ」。これも彼女の言葉である。
【作者】フジ子・へミング
【生没年】生年不詳
【職業】ピアニスト
【出典】『魂のことば』
【参考】フジ子・ヘミングは、スウェーデン人の父と日本人ピアニストの母のあいだに生まれた。すぐれた資質に恵まれながらも、国籍を抹消されたり、風邪が元で聴力を失ったり(現在は左耳のみ多少回復している)と、その前半生は辛酸をなめた。この言葉は、その経験があればこそのものだろう。
| あすとろ出版 (著:現代言語研究会) 「名言名句の辞典」 JLogosID : 5450357 |