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標準治療コラム > 感染症内科

ヘリコバクター・ピロリ
【へりこばくたー・ぴろり】

Helicobacter Pylori

ヘリコバクター・ピロリ

 従来カンピロバクター・ピロリ(campylobacter pylori)とされていた菌種は、ヘリコバクター・ピロリ(図)と命名されました。本菌は感染症を引き起こすものではありませんが、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍(かいよう)との関連性が注目されており、慢性胃炎、胃・十二指腸潰瘍の胃粘膜から高頻度に検出されています。ヘリコバクター・ピロリの特徴は尿素分解酵素(ウレアーゼ)を産生することであり、アンモニアが分解して生じる水素イオンが胃粘膜を傷害するとされています。1994年、米国NIH(国立衛生研究所)は「ヘリコバクター・ピロリ陽性のすべての胃潰瘍十二指腸潰瘍は、胃酸分泌抑制剤に抗菌薬を併用して除菌すべきである」と勧告しました。日本においても2000年秋より胃酸分泌抑制作用があるプロトンポンプインヒビター(ランソプラゾール)、抗菌薬(アモキシシリンとクラリスロマイシン)の3剤併用療法の保険適用が開始されました。 (井上脩士




寺下医学事務所 (著:寺下 謙三)
「標準治療」
JLogosID : 5036596

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編集:寺下 謙三
価格:5,142
収録数:1787疾患
サイズ:21.8x15.6x6.6cm(A5判)
発売日:2006年7月
ISBN:978-4890417162

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