【標準治療】病名 > 感染症内科
ジフテリア
【じふてりあ】

Diphtheria
ジフテリアはグラム陰性桿菌(かんきん)のジフテリア菌(corynebacterium diphtheriae)および菌から発生するジフテリア毒素により発症します。患者または保菌者から直接に飛沫感染(ひまつかんせん)し、潜伏期間は1~7日。一般に秋、冬に流行し、2~7歳の小児が多く罹患(りかん)します。
ジフテリアは今日、開発国ではまれな疾患ですが、輸入感染症も考えると、今後も忘れてはいけない病気です。感染局所に偽膜(ぎまく)をつくり、のどの痛み、呼吸困難などの局所症状を起こすとともに、局所でつくられた菌体外毒素が吸収されて血中に入って、心筋、神経系、腎臓などを侵し、全身症状を現します。
![]() | 寺下医学事務所 (著:寺下 謙三) 「標準治療」 JLogosID : 5035233 |