data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。

▼江戸っ子が好んだ深川どんぶり
【】

旬のうまい魚を知る本 >

江戸期の川柳を調べていると、女性たちを表す隠語として貝類が使われている。これが面白くてついニヤッとしてしまう。アカガイは妙齢のご婦人、シジミは少女、ハマグリは一人前の女性か芸者、アサリは下町の女房を意味する。気取らないところはまさに共通している。
そんな江戸期を描いた時代小説で、江戸っ子が深川どんぶりをほおばる場面を読んでいて、つい生つばを呑み込んだことがある。アサリのむき身を醤油と酒で煮て、その汁でご飯を炊く。炊き上がったところでむき身を加えて混ぜ合わせる。どんぶりに盛り、きざみネギともみノリを散らす。江戸・深川の名物だったから、この名前で呼ばれるようになった。当時は東京湾で大量のアサリが獲れたろうから、今よりもずっと庶民の味だったにちがいない。今味わっても、深川どんぶりはなかなかいける。ときには江戸っ子気分でいかがですかな。


東京書籍
「旬のうまい魚を知る本」
JLogosID : 14820744


data-ad-slot値が不明なので広告を表示できません。

【辞典内Top3】

▼強烈なヌメリを取り除く効果絶大な方法  ▼一本釣り漁師好みのマヨネーズニンニク醤油の刺身だれ   ▼キビナゴとイカナゴは大違い  

【関連コンテンツ】

広告を表示できません。

【この辞典の書籍版説明】

「旬のうまい魚を知る本」東京書籍

季節別旬魚の解説,全国地域別旬魚カレンダー,代表的漁港マップに加え,魚の構造や通の食べ方などのコラムも充実。鮨屋,レストランなどで魚を語れる人になるためのバイブル。

出版社: 旬のうまい魚を知る本[link]
編集: 東京書籍
価格:1836
収録数: 650匹232
サイズ: 18.6x13x2cm
発売日: 2002年8月
ISBN: 978-4487797776