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60歳からの人生を愉しむ心理学第3章 人生の後半戦を愉しめる人 >

「若返るユニフォーム」で行動スタイルも変わる

無理な「若作り」はかえって老いを強調してしまうこともありますが、かと言って「もういい年だから」と身なりをかまわなかったり、「年相応」を意識し過ぎて地味な服装を選んだりするのもサクセスフルなエイジングとは言えません。
人生も後半になったら、むしろ若いときより身ぎれいにすることを心がけないと、どんどん老け込んでしまうので、ご用心。
若者に流行のファッション、若い世代と同じようなファッションをマネするのは注意が必要ですが、年をとるにしたがって「おしゃれなんてどうでもいい」と手抜きをするより、年をとってからこそ、おしゃれに気を遣うべきです。清潔感にも、より気を配りましょう。
若いときには身に着けなかった明るい色を着ることもおすすめします。たとえば休日にはピンク色のセーター。白髪が増え、少し枯れてきたと思っている男性には、意外とピンク色が似合います。女性もピンク色を着ると一〇歳は若返って見えます。華やかなオレンジや赤は、顔色も血色よく明るく見せてくれるものです。帽子を被るのもいい。薄くなってきた頭髪を隠し、顔周りに花を添え、小ぎれいに見せてくれます。
心理学でも、服装が人の気持ちに大きな影響を与えることがわかっています。
服装が気持ちを動かす。あるいは、行動スタイルが服装によって決まってくるとも言えます。たとえば制服を着ると、自然とその仕事の役割らしいふるまいをするのです。看護師さんなら看護師さんらしく、ファーストフードの店員さんならファーストフードの店員さんらしい行動をしやすくなるようです。
人は誰でも、多かれ少なかれ自分を演じているものです。どんな自分を演じるか、服装によってその気の持ち方が違ってくるのでしょう。人の視線を意識する緊張感は、表情や姿勢、気持ちにもハリを与えてくれます。
上手に年をとっている人は、どんな服装を身に着けているかイメージしてみましょう。それがあなたの「サクセスフル・エイジング」のユニフォームです。そのユニフォームを身にまとえば、ハツラツと、堂々と、素敵な自分を演じやすくなるでしょう。




渋谷昌三(目白大学教授)
日本実業出版社 (著:渋谷昌三(目白大学教授))
「60歳からの人生を愉しむ心理学」
JLogosID : 8615395


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