三田屋本店 やすらぎの郷 池袋店
【さんだやほんてん やすらぎのさと いけぶくろてん】
自慢はステーキと自家製ハム
「能舞台のあるステーキ屋」として評判を呼んだ三田屋本店(兵庫県三田市)の、関東地区初のフランチャイズ店。広いフロアの店内はほの暗く、ぴっかぴかの木の床が美しい。「客がびっく
りする、非日常の異空間を演出した」というインテリアは、能舞台をメインにピアノや太鼓を配したゴージャスな和洋折衷。特に女性客に好評のようだ。油のはね避けのエプロン替わりに、夜には客に裃を着せる趣向もある。
創業者のこだわりもあって、肉は全国各地から厳選した和牛あるいは国産牛のヒレのみ。ロースは使わない。ステーキは、
あらかじめ切り分けられたレアの肉が他の具材と一緒に熱い鉄鍋にのせて供され、客はこれを自分で好みの加減に焼いて食べる。店のおすすめはミディアムレアという。
琴やピアノ、フルートの生演奏に耳を傾けつつ、みずから調理した料理を、三田屋オリジナルの青磁の食器で味わう。五感を同時に満足させる、これが三田屋流の食事の楽しみ方だ。
| 東京書籍 (著:岸 朝子/選) 「東京五つ星の肉料理」 JLogosID : 14070877 |