【東京五つ星の鰻と天麩羅】天麩羅の名店厳選52軒 > 中央区
京橋てんぷら 深町
【きょうばしてんぷら ふかまち】
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生うにの天ぷらが味わえる
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店主の深町正男さんは、神田駿河台の山の上ホテルを退職後、平成14年に念願の天ぷら店を開業した。「高校を卒業してすぐに就職しましたので、山の上ホテルには35年間お世話になりました」と感慨深げに語る深町さんが料理長を務めた「山の上」は、池波正太郎の作品などにたびたび登場し、また優れた料理人を輩出してきた天ぷらの名門だ。
店は地下鉄京橋駅と宝町駅のほぼ中間、裏通りに建つ鉄筋7階建てのマンションの1階にある。昼のメニューは天丼と各種定食の4種類。生うに、はまぐり、ふぐの白子など、店主自慢の天ぷらを味わうには夜に訪れなくてはならない。うには北海道、はまぐりは茨城の鹿島、ふぐは下関と産地にこだわり、毎朝、自ら築地に出向いて新鮮なものを仕入れてくる。
生の胡麻を搾った太白胡麻油で揚げる天ぷらの衣は薄く、タネの味が際立ちながらも軽やかで上品な味わいだ。席数が15と少ないため夜は予約したほうがよい。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京五つ星の鰻と天麩羅」 JLogosID : 14070747 |