【東京五つ星の鰻と天麩羅】鰻の名店厳選40軒 > 台東区
根ぎし宮川
【ねぎしみやがわ】

本家の味と技を継いで60年余

「宮川」の名を戴くうなぎ屋は都内に数多いが、その根っこのほとんどは築地の名店・宮川本(26頁参照)にある。当店の初代も宮川本で修業して、昭和19年(1944)に暖簾分けで独立。根岸4丁目に店を構え、のち平成14年に現在地に移転した。
現当主の関岡昭さんは2代目。初代の命令で、大学卒業後すぐに都内の精進料理店へ出され、約5年間修業を積んだ。
「他人の釜の飯を食わせて一人前にしたい、という思いだったんでしょうね」と語る関岡さんが、その修業時代に叩き込まれたのが「絶対に手抜きをしない」こと。だからうなぎが仕上がるまでに、下ごしらえを済ませてある昼でも10~15分、注文を受けてからうなぎを割く夜なら1時間はかかる。
うな重、蒲焼など単品はもちろん、季節の味をそろえたコース料理、彩り美しく豪華な幕の内がおすすめだ。小付け、刺し身、デザートなどがつく昼のうなぎコースもお値打ち。
![]() | 東京書籍 (著:見田盛夫/選) 「東京五つ星の鰻と天麩羅」 JLogosID : 14070721 |