【旬のうまい魚を知る本】 >
▼マンボウの腸の煮付けは酒の肴向き

勝浦の漁師のマンボウ話は腸の食べ方にも及んだ。「マンボウの腸は『マンボウ百ひろ』といって、とにかく長い。これを縦にさいて、中のものをきれいに洗い流す。ぶつ切りにして、いったんゆでこぼす。それから醤油味か味噌仕立てで煮るんだ。酒好きの漁師でこれを嫌うやつはいないよ」。
マンボウの腸の煮付けは、その後三陸の居酒屋で味わったことがある。歯ごたえが実に楽しかったことは記憶にあるのだが、味となると酒の酔いのためすっかり忘れてしまっている。魚系ライター失格である。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070467 |