【旬のうまい魚を知る本】 >
▼カマキリのような鎌とムカデのような脚

念のため前もってことわっておく。すし屋のシャコは塩ゆでして殻をむいたもので、けっしてシャコ本来の姿ではない。シャコはエビに似ていなくもないが、よくよく見るといかにも奇妙な姿をした生き物なのだ。頭部と胸部は甲でおおわれ、頭には大小2対の触覚がある。5対の脚のうち、第二胸脚は捕脚ともいわれ、鎌状に大きい。尾節は平たく大きい。右頁のイラストを見ればよくわかるが、カマキリのような鎌とムカデのような脚、シャベルのような尾を持つ、それがシャコの特徴だ。
![]() | 東京書籍 (著:東京書籍) 「旬のうまい魚を知る本」 JLogosID : 14070367 |