【雑学大全2】趣味 > 書籍
ユゴー
【ゆごー】

訴えられても愛人との関係を続けた文豪
国民的作家といわれたヴィクトル・ユゴーだが、実は多くの人に非難された行動があった。女性とのスキャンダルである。ユゴーは一八二二年に幼なじみのアデールと結婚したが、アデールの不倫をきっかけに、美貌の若い女優ジュリエット・ドルーエと愛人関係になった。以来、一八八三年に彼女が他界するまでの五〇年間、ユゴーは妻と離婚しないままジュリエットとの愛人関係を続けた。だが、ユゴーの女関係はこの二人だけにはとどまらなかった。一八四五年には、人妻の婦人と寝ているところを、婦人の夫の訴えによって警官に踏み込まれ、姦通罪に問われた。貴族院議員だったユゴーは議員の特権によって釈放されたが、婦人は監獄に入れられてしまった。意外にもユゴーの妻のアデールは、ジュリエットへの対抗意識からか、その婦人を監獄に見舞い、親しみの態度を見せていたという。この姦通事件は、当然のことながら多くの人に非難された。その後、この婦人は離婚し、ユゴーは経済的に援助する一方で関係も続けたという。
![]() | 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全2」 JLogosID : 14820925 |