ミロのヴィーナス①
【東京雑学研究会編】
§「ミロのヴィーナス」はデブだった!
レオナルド・ダ・ヴィンチは偉大な芸術家として知られているが、実は科学者でもあった。
ダ・ヴィンチは「美の均整」というものを科学によって求めようと、メジャーはもちろん、コンパスや分度器などを駆使して、彼が着目した「ミロのヴィーナス」を徹底的に測定したという。つまり「ミロのヴィーナス像」は究極の彼の美の象徴であったわけだ。
このプロポーションは、現在でも欧米の美人コンテストの基準にまでなっているというから、ダ・ヴィンチのこだわりは後世もきちんと守られているわけである。
そこで、気になるのがヴィーナス像のスリーサイズだ。実測と推測によると、バスト約九四センチ、ウエスト六六センチ、ヒップ九六センチ。身長は一六八センチで体重は六〇キロと、昨今のプロポーションからいけば、ご立派な体格をしているのである。ご立派とはかなり遠慮した言い方で、はっきり言ってしまえばデブである。
天才ダ・ヴィンチも、女性にはふくよかさを求めたのであろうか。かなりオーバーウエイト気味の美だったわけである。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670916 |