報道
【東京雑学研究会編】
§「いかがわしい行為」「みだらな行為」「いたずら」はどう違うのか?
わいせつな行為があった場合、新聞やテレビの報道では「いかがわしい行為」「みだらな行為」「いたずら」などという表現が使われている。
それぞれ、一体どんな行為を指すのだろうか。
ワイセツな事件については、警察記者クラブで警察当局から具体的な発表がある。例えば「胸に触った」とか「性行為に及んだ」という具合である。これを受けて、各メディアがプライバシーを考え、それをオブラートにつつんだのが先の三つの表現なのである。
ただし、この三つの表現にもはっきりした区別はない。多少あるといえば、例えば「いかがわしい」は、「いかがわしい書籍を販売した」のように性欲を刺激するような行為を指す傾向にある。また、「みだらな」は自らがそれに耽溺している行為を指す傾向にある。猥褻物露出などの場合である。
「いたずら」に関しては、かなり幅広く強姦から淫行、痴漢行為にまで使われる。厳密な使い分けがないだけに、かえって興味をもたせてしまう「いかがわしい表現」でもあるのだ。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670874 |