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瞬間接着剤①
【東京雑学研究会編】

§瞬間接着剤はなぜ一瞬でくっついてしまうのか?
ほんの一瞬でくっついてしまう瞬間接着剤の威力はすさまじい。ある年代以上の人なら、接着してすぐブランコにぶら下がるテレビCMを覚えている人も多いだろう。
鉄と鉄を切手一枚くらいの面で接着して、約四〇〇キロを支える接着力がある。これならコニシキがぶら下がっても大丈夫だ。それにしても瞬間接着剤は、なぜあんなに早くくっついてしまうのか。
瞬間接着剤の主な成分は、シアノアクリレートという物質だ。シアノアクリレートは水分に触れると固まる性質があり、空気中のごくわずかな水分にも反応して固まる。しかもほかの接着剤に比べ、固まり方も非常に強い。まさに、瞬間接着剤にはうってつけの物質といえる。
瞬間接着剤の変わった使い方としては、切り傷の応急処置がある。すぐに傷口がふさがるのでいざというときには助かるが、後できちんと治療しよう。なお、外科用のシアノアクリレート系接着剤も医療現場で使われている。
![]() | 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670462 |