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雑学大全生活 > 乗り物

ジャンボ機
【東京雑学研究会編】

§そもそも重さ三五〇トンもあるジャンボ機がどうして空を飛べるの?

飛行機どうして空を飛ぶのだろうと悩み始めたら、地下鉄がどこから地下に入ったのかを考えるより、もっと眠れなくなりそうだ。なにしろあの大きな鉄の塊が空を飛ぶのであるいくら目の当たりにしても、いくら自分が乗って空を飛んでいたとしても、人間の本能が「ありえない」と感じてしまうのではないだろうか。
でも、飛行機が飛ぶのは事実。その秘訣は翼の形と、飛行機の速度だ。
飛行機の翼は、上面が丸く盛り上がり、下面が平らな形になっている。飛行機が地上を走り始めると、前方から翼にぶつかってきた空気は、翼の上と下に分かれて流れ、翼の後ろで再び合流する。このとき、上面に沿って流れる空気の道のりは、翼の下を流れる空気より長くなるのだが、同じ時間を経て翼の後ろで合流するのだから、当然翼の上を流れる空気の速度の方が速くなるのである
空気の流れが速くなるということは、空気が接している物体に与える圧力は下がる。これを「ベルヌーイの法則」といい、この法則でいけば、翼の上から下に向かって働く気圧は、翼の下から働く気圧よりも小さくなるのである
飛行機が浮くのは、翼の空気圧の差が、飛行機の重さより大きくなったとき。例えば約三五〇トンのジャンボ機の場合、静止状態で翼の上下にかかる大気圧は五一一トンで、気体の重量よりはるかに大きいのだが、滑走することによって翼の上の空気圧を下のそれより三五〇トン分小さくしてやれば、浮き上がることができるし、浮上した後も、高速で飛び続けていれば、飛行機ずっと浮いているというわけだ。
「ベルヌーイの法則」によって飛行機浮かび上がる状態は、一枚の紙で確かめることができる。紙の一端を両手で持って、紙を体の向こう側垂らすようにしておき、紙の上から息を吹きかけてみると、紙が持ち上がってくるのだ。自分で試してみよう。




東京書籍 (著:東京雑学研究会)
「雑学大全」
JLogosID : 12670445

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