ジェロニモ
【東京雑学研究会編】
§アパッチ族の英雄ジェロニモの名はキリスト教の聖者からつけられた!
ジェロニモは、ネイティブ・アメリカンのリーダーであった。彼は、アメリカの先住民族の誇りを持って、白人に最後まで抵抗したと言われる人物である。
南北戦争後、アメリカ政府は先住民族を一部の指定地に強制移動させ、そこに住まわせるという政策を武力で実行しようとした。それに抵抗して、最後まで戦い抜いたのがジェロニモだったのである。
幾度か勾留されながら、そこを逃亡。アメリカ人を恐怖に陥れたという。
ジェロニモという、この名前は実はあだ名のようなもの。これは、キリスト教の聖者であるセント・ジェロームにちなんでつけられている。しかも、彼と戦ったメキシコ兵が彼に名付けたというのだから、その勇敢な戦い方は敵ながらあっぱれだったのであろう。
たった三〇人で五〇〇〇人の騎兵隊と戦うなど、エピソードには事欠かない。
一八八六年、とうとう聖者も捕虜になり、収容所でその生涯を閉じたという。その彼の本名はゴヤスレイ。その意味は「あくびをする者」だった。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670411 |