シェイクスピア
【東京雑学研究会編】
§シェイクスピアは実は架空の人物だった!?
歴史が誇る偉大な劇作家シェイクスピアには、なんと四〇〇〇通りものつづり方がある。もちろん、彼が世界的に有名だからなのだが、本人自筆のサインすら、定まったものがなく、四四通りもの書き方をしているのである。もしかしたら、決めていたものがあったかも知れないのだが、現在残されている原稿にはそういった違ったつづり方ばかりがある。
このシェイクスピアであるが、実はこれは仮名だったという説がある。
いちばん有力な本人にあげられているのが、フランシス・ベーコンである。シェイクスピアの実像に迫ろうとしたのは、ウィルモットという牧師である。彼の死から一世紀半が過ぎた一七七〇年代、彼はシェイクスピアの生地であり、また晩年に住んだというウォリックシャー州にあるストラトフォード・アポン・エイボンという町で、徹底的にそのエピソードを集めようとした。しかし、実際にこの偉人を知っているという人が全くいなかったという。
しかも、シェイクスピアの博学ぶりから、彼の書物が相当残されていてもいいはずなのに、それも見つからなかったのだという。
そうした事実を丹念に集めた結果、ウィルモットはシェイクスピアは架空の人物で、フランシス・ベーコンがその人だったのではないかと推察したのだ。
つまり、ベーコンは自分の台本でシェイクスピアを演じていたというのである。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670410 |