【雑学大全】地理 > 場所
校庭
【東京雑学研究会編】

§校庭に桜の木があるのはどうしてか?
卒業式や入学式になると、学校の校庭には桜が咲き、そして散っていく。その時期は、桜の花びらが舞い散るイメージと重なるのだが、どうして学校には桜の木が植えられるようになったのだろうか。
春は桜のイメージが強いから、そういう意味でそれを植えているという学校もあるだろう。しかし、創立が古い学校にはある理由がある。
それは、戦前の軍国主義である。
明治時代、国学の平田派では桜は日本精神の象徴だと主張した。政府はこれに賛同、いさぎよく散る軍人精神とそれをかけ、陸軍の兵舎などに積極的に桜を植えたのだ。
学校に軍国主義が浸透した段階で、校庭にも植えられることが奨励されていった。
学校に桜がたくさん植えられたのは、そういった軍国主義の影響なのである。
![]() | 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670323 |