月曜病
【東京雑学研究会編】
§月曜日に身体がだるいのはどうしてか?
週休二日制になり、休養する時間が増えたはずなのに、あいかわらず月曜日の朝は起きるのが辛く、職場についても、しばらくの間身体がだるく、仕事に集中できない……こんな人はけっこう多いようだ。
これがいわゆる「月曜病」である。この病気、一体どのようにして起こるのだろう。
最大の原因は、休日中に調子がずれてしまった体内時計である。明日は休みだというので、深夜映画を見たりして、つい夜更かししてしまう。そして、翌日は朝寝坊をする。これで、体内時計に遅れが生じてしまう。
平日は朝六時に起きる人が、土曜、日曜に一〇時まで寝ていたとすると、体内時計は四時間遅れになる。しかし、日曜の夜は明日の仕事に向け、平日の就寝時刻に寝床につく。ところがなかなか眠れない。それでも、月曜の朝は六時に起きなければならない。睡眠不足のまま、職場や学校に出かけることになる。
休日中に四時間遅れになった体内時計では、朝の六時起床というのは、午前二時に起きるのと同じである。これでは身体がだるくなるのも当然であろう。
おまけに、休日中に友人と出かけたり、家族サービスのために車で遠出をしたりした場合など、相当身体に疲れが残る。精神疲労も残っているだろう。それで、月曜の朝はいっそう身体がだるく感じられるのである。
睡眠不足、疲労、生活リズムのくずれ、これらが重なるようでは、せっかくの週休二日制も意味がない。心身ともに健康になれるような休日の過ごし方について、それぞれ考える必要がありそうだ。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670306 |