筋肉
【東京雑学研究会編】
§筋肉はシャンパンでほぐれる?
優勝したスポーツ選手にシャワーのように降り注がれる、あるいは、結婚披露宴などのパーティーでポンポンと陽気な音を立てる。このように、祝い事の席に欠かせない飲み物となっているのが、シャンパンだ。
同じシャンパンといっても、ただの発泡白ワインではなく、正確には、フランスのシャンパーニュ地方で産出されるものに限ってこの名前が許されている。高級品ドン・ペリニヨンなどを注文するにはかなりの勇気が必要だ。まして「ピンクのドンペリ」となれば、一生口にするチャンスのない人だって多いだろう。
このシャンパン、なんといってもお酒なのだから、飲みすぎると胃を荒らし肝臓に負担をかける。しかし高価なため、チビチビ飲むことになり、それがかえって体にいいのだという。
シャンパンはもともとアルコール度数が低く、飲むことで血行をよくしてくれる。さらに炭酸成分が筋肉をほぐし、糖分とともに疲労回復効果をもたらすという。日本人プロサッカー選手の草分けである三浦知良選手はこの説の信奉者で、シャンパンを愛飲しているという。
酒は百薬の長と古くからいわれるとおり、ほどほどの飲酒は確かに体にいい。さらに植物の薬効を利用して、蒸留酒に果実を漬けたカリン酒、サクランボ酒、リンゴ酒などからも疲労回復効果が得られる。
このフルーツ効果をもっと高めるためには、シャンパンに同量のオレンジジュースを加えてシェイクした「ミモザ」カクテルがオススメだ。オレンジのビタミンCとクエン酸に疲労回復効果があり、シャンパンとミックスすることで効果が増幅されるからである。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670269 |