回転寿司②
【東京雑学研究会編】
§回転寿司の回る速度が決められた理由
子どもから大人まで人気のある回転寿司だが、あの回転寿司が回る速度をご存じだろうか?
このコンベアのスピードは、標準で毎分四・八メートル(秒速八センチ)。この速度に決定した理由は、目の前を通り過ぎるときに速くもなく、遅くもなく、最も取りやすい速さだからという。速度は自由に設定できるが、速すぎても遅すぎても効率が悪くなり、売り上げが落ちてしまうそうだ。ちなみに回る方向は、右利きの人が取りやすい右回りが主流である。
最近では店の多様化に合わせて、コンベアもバラエティに富んできた。
従来の直径一五〇ミリ皿に加え、ネタの巨大化に合わせた一九五ミリ皿が登場している。店の高級化に合わせて、二車線コンベアを採用した「スーパー一九五」もデビューした。茶碗蒸しなど温かい料理を載せるホットプレートつきの皿もある。
衛生管理の徹底から産まれた透明樹脂製ルーフつきも好評だ。側面に上下にスライドする扉があり、お客さんはこれを開いて皿を取る。
全国的には北海道と北陸が回転寿司の激戦区だ。これらの地区は、ネタの新鮮さと大きさで勝負する店が多い。
なお、北陸、石川県松任市には、全国の回転寿司用コンベアの九割以上のシェアを持つ、二つのメーカーがある。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670181 |