アマゾネス
【東京雑学研究会編】
§アマゾン川の名前の由来にもなった伝説の女
怖い女性のことをアマゾネスといったりする。実は、これはギリシア神話からきた言葉である。
アマゾネスの話は一つの伝説になっていた。彼女たちは軍神アレスとハルモニアの子孫と言われ、黒海の沿岸地方に居住したと言われる。勇敢な女武者たちだけの民族で、女王の指揮の元に、戦争と狩猟を生業にしていた。彼女たちは、女性たちというよりは、男性化した女性だったのである。
特に、弓を引くときの邪魔にならないように、女性の象徴でもある乳房を右だけ切除したといわれている。
種族の保持のために、ある一時期だけ他国の男性と交わり、生まれた子どもは女子だけ残して、男子は殺すか父親の元に送りつけたという。
南アメリカにあるアマゾン川を最初に探索したのは、一六世紀半ば、フランシスコ・デ・オレリャーナというスペインの探検家である。雪のアンデスを越えたときに、一行はとても大きな河を発見した。それが現在のアマゾン川である。
このとき、彼らは現地のネイティブ・アメリカンたちと壮絶な戦いをしている。このときに、その部族の女性たちが勇敢に戦ったことから、彼はギリシア神話のアマゾネス伝説を思い出し、この川はアマゾンと呼ばれるようになったのである。
| 東京書籍 (著:東京雑学研究会) 「雑学大全」 JLogosID : 12670021 |