【東京辞典】東京都23区 > 目黒区
鷺草伝説
【さぎそうでんせつ】


東京都目黒区にある伝説。戦国時代に世田谷の衾村で狩りをしていた世田谷城主・吉良頼康は、白鷺を見つけて射落としてしまう。見ると、足には頼康の姫・常盤から父へ覚悟の自殺を報じた文があった。頼康は急いで城に帰ったが時すでに遅く、常盤は自害し果てた後で、傍らには死産の男の子の姿があった。使命半ばにして倒れた白鷺は、無念からか、その地に鷺の飛翔する姿の花を咲かせる鷺草になったとされる。
![]() | Ea,Inc. (著:JLogos編集部) 「東京辞典」 JLogosID : 5703737 |