女優・赤木春恵と満州
【じょゆう・あかぎはるえとまんしゅう】
2014年5月21日(水)21:00~1時間放送される日本テレビ系『ザ!世界仰天ニュース』は旧満州入植者たちの戦後の避難の歴史を紹介する。女優の赤木春恵は旧満州生まれの有名人の一人である。1924(大正13)年に旧満州で生まれ、9歳から京都で育った。16歳で映画の世界に進んだ後、1945年2月に満州に疎開。兄が立ち上げた銀星座劇団で、徴兵された兄に代わって若干二十歳にして座長の座に就いた。しかし半年後に終戦を迎え、混乱のなか、1年2か月の労苦を経て満州から引き揚げることになる。その年、芸名を今の「赤木春恵」に変えた。ちなみに本名は「小田章子」。その後はNHK朝の連続テレビドラマ小説『藍より青く』、同じくNHKの大河ドラマ『おんな太閤記』、社会現象にまでなったTBSの『3年B組金八先生』、同じTBSの長期シリーズ『渡る世間は鬼ばかり』などで広く知られるようになる。平成5年には紫綬褒章も受章した。今や数少なくなった大正生まれの大ベテラン女優だが、実は主演は非常に遅く、2013年の映画『ペコロスの母に会いに行く』が初であった。これは世界最高齢の映画初主演女優として、ギネスブックにも載っている。『ザ!世界仰天ニュース』は日本テレビ系地デジ4チャンネルにて2001年から続くドキュメントバラエティ番組。レギュラー司会者は落語家の笑福亭鶴瓶と、SMAPの中居正広、および3代目アシスタントの久野静香アナ。2014年5月21日(水)の放送では赤木春恵が満州体験を語る他、「ミキティ」の通称で知られる元フィギュアスケート選手の安藤美姫、キャスターのホラン千秋らをゲストに迎える。
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425584 |