グリッドコンピューティング
【グリッドコンピューティング】
grid computing
複数のコンピュータに処理を分散させる技術
ネットワークで相互に接続された複数のコンピュータが連携することによって、処理を分散させる技術のこと。それぞれのコンピュータの性能が低くても、全体として高い性能を発揮することが可能になる。
地球外生命体から発信された電波を探し当てるプロジェクト「SETI@home」は、グリッドコンピューティングの典型的な例である。1999年にカリフォルニア大学バークレー校で始まったSETI@homeでは、電波の周波数解析に膨大な計算が必要になるため、インターネットに接続された複数のコンピュータの空き時間を利用して解析にあたっている。
広島大学は、学内にある500台の学生用PCをグリッドコンピューティングに活用する共同研究を2005年度に開始する。夜間や長期休業などのPCの遊休時間にOSを切り替えて、スーパーコンピュータ並みの処理能力を発揮させる。大学の研究者や学生を始め、地域の企業にも開放するという。
現在、産業界では、大型コンピュータよりも費用対効果が優れているとして、グリッドコンピューティングを取り入れる企業が増えている。
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425236 |