架空出品
【かくうしゅっぴん】
ネットオークションに関係する詐欺のひとつ
代金をだまし取ることを狙って、実在しない商品を出品すること。刑法上の詐欺罪にあたる。ネットオークション市場の普及に伴い、この手の犯罪が増えている。
業界最大手のヤフーでは、取引は自己責任として利用者に注意を呼びかけている。中でも、トラブル報告の多い出品者の振込先口座を「トラブル口座リスト」として公表しており、警戒を促している。
2004年2月に警察庁が発表した資料によると、ネットオークションに関する相談件数は、2000年1301件、2001年2099件、2002年3978件、2003年5999件と大幅に増加してきている。多くの場合、架空の氏名や住所・電話番号などが用いられており、検挙までには結びつかないのが実情だ。
万が一の犯罪被害に遭った場合に備えて、相手からのメールや購入申込画面、振込の控えなどを保存しておくことが必要である。また各サイトの補償制度を利用する、裁判所を通じて小額訴訟制度を利用するなどの方法もあるが、いずれも解決には長期間かかる覚悟が必要だ。
| 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425237 |