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武器輸出三原則
【ぶきゆしゅつさんげんそく】

three basic principles of arms export
海外への武器の輸出に関する3つの原則
日本から武器の輸出を認めない対象国について定めた3つの原則のこと。1967年に当時の佐藤栄作首相が国会答弁で表明して以来、日本の防衛における基本政策のひとつに位置づけられている。
具体的には、
(1)旧ソ連など共産主義圏の国、
(2)国連決議によって武器の輸出を禁じられた国、
(3)戦争など国際紛争の当事国またはそのおそれのある国
に対して、武器の輸出を禁止している。
さらに、1976年には当時の三木武夫内閣が上記の対象地域以外であっても武器の輸出は慎むという政府統一見解を打ち出した。
小泉純一郎首相の私的諮問機関「安全保障と防衛力に関する懇談会」は9月中にも、(1)アメリカが中心的な役割を果たしている、(2)国際紛争などを助長しないといった条件つきで、武器輸出3原則の見直しを求める報告書を首相に提出する見込み。
![]() | 時事用語のABC (著:時事用語ABC編集部) 「時事用語のABC」 JLogosID : 14425224 |